Think!! KIYOHIRO ARAKI BackNumber
考えバックナンバー

(1)9年度予算は果して「財政改革元年」と評価するにふさわしい代物か
この3月末で、国と地方の借財は合わせて470兆円を超え、これに国鉄長期債務等のいわゆる隠れ借金を加えた総額は約520兆円となり、これを1万円札で積み上げれば実にエベレスト山の540倍もの高さになります。
まさに財政は危機的状況にあります。
しかし、現在国会で審議をされている平成9年度予算案は、自民党の族議員による予算の分捕り合戦の結果として、従来どおりのバラマキ予算となっています。その典型が整備新幹線関係予算です。特に、予算に計上された1735億円のうち「新規着工区間分100億円」については、どの路線を着工するかはこれから厳正に検討を加えて決定するというのです。
赤字が予想される路線は建設しないというのですから、果して新規着工できるかどうかはさえ未定なのです。
このような工事に100億円を計上し、一方で、毎日27億円の利子が発生している国鉄清算事業団の債務の返済先送りしています。
本末転倒であり、どこに財政再建の理念があるのでしょうか。
今後も厳しく糾弾してまいります。
(2)遺伝子組み換え食品には表示の義務付けが必要
厚生省の食品衛生調査会は、昨年8月に大豆・ナタネ・トウモロコシ・ジャガ芋の4種7品目の遺伝子組換え食品を「組換えDNA技術応用食品・食品添加物の安全性評価指針」に適合するとして市場に出回ることを認めました。
しかし、同食品の安全性に疑問を抱いたり表示の義務付けを求める消費者が多いことから私は、昨年の12月17日に「遺伝子組換え食品に関する質問主意書」を提出しました。この中で、組換食品の流通実態の把握・安全性の科学的根拠・表示義務付けの導入など関し、政府の見解を求めました。
この質問に対し政府は、
「遺伝子組換え技術が危険だという科学的根拠がない」
「既存の食品と同程度の安全性が確保されていると考えている」
などとして、試験や実験はおろか、流通実態の把握すら考えていないといった無責任に終始した答弁書を、本年1月24日に提出しました。全く開いた口が塞がらない答弁ぶりです。
政府の「安全」を繰り返すだけの姿勢には納得できません。
スイスでは先ごろ表示の義務付けを決めました。日本でも情報を公開し、消費者の選択の権利を確保することが必要です。今後も機会を把らえて表示を求めてまいります。
(3)介護保険法案が衆議院で審議をされています。
「国民の8割が賛成だ」と言われる一方で、「国民の7割がその内容を知らない」というのも事実です。
介護サービスが制限付であって障害者が除外されていること、保険料を支払えない方に対してサービスの切り捨てがなされる懸念があることなど、多くの欠陥を抱えている法案で
す。
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