近況ご報告バックナンバー
 2001/08/16 第44号

21世紀を迎え1回目の終戦記念日を迎えました。

先の大戦で日本がアジアの国々とその民衆に対して大きな損害を与えたことは、いかる大義名分をもってしても正当化することはできません。

その真摯な反省の上に立って国としての生き方を考えてこそ、日本は真に国際社会からの信頼を得ることが できるものと考えます。

右傾化というべきか否かはともかくとして、昨今の国内における議論が内向きになっ ていることを危惧します。

日本は唯一の被爆国として、核廃絶・軍縮の分野で、より大きなリーダーシップを 発揮するべきであります。
私も、外務副大臣経験者として全力を尽くします。

先般、小泉総理は終戦記念日を前にして、(公・私の別を明らかにせず)靖国神社 に参拝されました。
誠に残念というほかありません。

憲法学の大家である故・芦部信喜博士は、靖国神社が戦前において国家神道の一つ の象徴的存在であり、戦争を推進する精神的支柱としての役割を果たしたこと、それ によって多くの宗教団体が弾圧されたり信教の自由の保障が有名無実化したりしたこ となどの沿革を考え、現在もなお宗教施設であり憲法上の宗教団体であること、公式参拝には習俗性は認められないことなど、地鎮祭と質的に異なるもろもろの事情を考慮すると、公式参拝は、どのような形式をとろうと合憲と解釈することはできないのではないか(芦部「宗教・人権・憲法学」有斐閣)と述べておられます。

極めて正当であると考えます。 アジア近隣諸国との関係改善のための今後の外交努力を、強く望むものであります。

 

 

以上(2001.8.16)


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